メタボリックシンドロームとは
現在の日本は飽食の車社会です。人間はこれまで飢饉にさらされることはありましたが、今ほど長く続いた飽食の時代はなかったと思われます。
また、車などない時代に今ほど体を動かさずに済んだ時代もなかったはずです。人間は飢餓やある程度過重な運動には対応できますが、過食や運動不足(カロリーオーバー)には対応できず、すぐ病気になってしまいます。
カロリーオーバーは内臓脂肪の増加→高脂血症・糖尿病・高尿酸血症→動脈硬化・高血圧症→脳卒中・心筋梗塞と、ドミノ倒しのような悪い連鎖反応の始まりです。
食事での摂取カロリーや運動での消費カロリーを計算するのは厄介ですが、内臓脂肪は息を吐いてお腹の力を抜いたときの、臍(へそ)の高さの腹囲を測定することで予測できます。
男性で85cm以上、女性で90cm以上の方は内臓脂肪が多く、ドミノ倒しが始まる危険があります。
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メタボリックの診断基準
- 内臓脂肪蓄積
- ウエスト周囲径 男性85cm以上 女性90cm以上 + 以下のうち2項目
-
■血清脂質異常
トリグリセリド値 150mg/dL以上
HDLコレステロール値 40mg/dL未満
↑
のいずれか、又は両方 -
■血圧高値
最高(収縮期)血圧 130mmHg以上
最低(拡張期)血圧 85mmHg以上
↑
のいずれか、又は両方 -
■高血糖
空腹時血糖値 110mg/dL以上
メタボリックシンドロームの治療
メタボリックシンドロームは生活習慣が密接に関係しています。
生活習慣をちょっと改善するだけで、内臓脂肪を減らし、メタボリックシンドロームを防ぐことができます。
治療方法には食事療法、薬物療法、運動療法などがあります。
高血圧や心臓病の治療も行っております。
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動脈硬化の検査
動脈硬化をより直接知るため、四肢の血圧を同時に測定し血管年齢を推定するABI検査やPWV検査、超音波で頚動脈を観察する頚動脈エコー検査などがありますが、どちらの検査も当院で受けることができます。
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