診察の前に

①重症または最重症のスギ花粉症の患者様で前スギ花粉シーズンに、医療機関にて抗ヒスタミン内服薬、ステロイド点鼻液による治療を行ったにもかかわらず、重症な症状があった方が対象です。
上記の確認のため、血液検査で調査いたします。血液検査によるスギIgE抗体が陽性で、血清中IgE濃度が30〜1500IU/ml
12歳以上の方。体重20150kgの範囲の方。
該当しない場合は使用できません。ご了承ください。

適用にはさまざまな条件がございます。初回来院時の治療は原則できませんのでご了承ください。

抗IgE抗体製剤療法とは

気管支喘息、慢性じんま疹の治療薬のゾレア®(一般名:オマリズマブ)が、2019年よりスギ花粉症の治療対象として承認されました。ゾレア®を皮下注射することで、スギ花粉症の改善、症状の緩和を狙います。
血清中の遊離IgEに働きかけ、IgE抗体と肥満細胞との結合を阻害することにより、肥満細胞からアレルギーの原因となるヒスタミンなどの化学物質の放出を抑制すると考えられています。

抗IgE抗体製剤療法とは画像

いつからどれ位通院するのか?

治療の開始はスギ花粉抗原の飛散時期(概ね2月〜5月)となります。
治療期間は体重や血清総IgE濃度により異なりますが、2週間または4週間ごとに最大3ヶ月間の通院治療が必要になります。

副作用はありますか?

予想される主な副作用は、注射部位の反応です。注射した場所が赤くなったり腫れたりする症状です。
血圧低下など生命にかかわるアナフィラキシーショックを起こす可能性はありますが、重度の副作用出現は稀です。